サルコペニアとフレイルって何が違うのでしょう?あなたは知っているでしょうか?
この記事ではその違いついて説明していきます。
目次
サルコペニアの症状とは?
筋肉量減少を主体として、筋力、身体機能の低下を主要因としています。
①筋力量の低下DXAによって算出した筋肉量と身長をもとに評価
- ②筋力の低下
- 握力測定
- ③身体能力の低下
- 歩行速度
①→プルサルコペニア
①+②or③→サルコペニア
①+②+③→重度のサルコペニア
運動する量が減り、筋肉量が下がるとサルコペニアと呼ばれます。
もしかしたら、サルコペニアかも
●指輪っかテスト 親指と人差し指で輪っかを作り、ふくらはぎの一番太い部分にはめてみます。指で囲めなかったり、隙間ができる場合はサルコペニアの疑いがあります。
ふくらはぎの太さ:男性34cm未満 / 女性33cm未満
●握力と5回椅子立ち上がりテストが診断基準にあてはまる。
握力が男性26kg、女性18kgを下回る場合はサルコペニアの疑いがあります。
フレイルの症状とは?
フレイルとは移動能力、筋力、バランス、運動処理能力、認知機能、栄養状態、持久力、日常生活の活動性、疲労感など、非常に広い要素が関係しています。
以下の5項目のうち3項目以上に該当するもの
- ①体重減少
- ②疲れやすい
- ③身体活動量の低下
- ④歩行速度の低下
- ⑤筋力低下
※公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 在宅医療テキスト P55より作図
フレイルとは「加齢により心身が老い衰えた状態」を言います。
病気や体力の衰えから、疲労・活動低下・筋力低下が生じてしまう。それにより更に体力低下が生じ活動の低下につながります。
■サルコペニアとフレイルの違い
サルコペニア:主に筋力低下によって生じる
フレイル:加齢により生じる筋力低下などを総称
サルコペニアとフレイルの予防は主に2つ!
現在、健康寿命(援助が必要ない・要介護状態でない期間)を伸ばすための国を取り組みが挙行われていますが、そこでもサルコペニアとフレイルへの対策が重要視されています。
栄養バランスの良い食事を取り入れる
サルコペニア診療ガイドラインによると、1日に1kgあたり1.0gのタンパク質の摂取が筋力低下予防に効果的とされています。体重60kgでは60gのタンパク質/1日必要ということ。
規則正しい食事頻度と栄養バランスが筋力低下には不可欠であるということです。
がん患者さんは特に低栄養になりやすく、サルコペニアのリスクが高まります。
適切な運動を行う
歩行速度の低下で秒速0.8mとは、横断歩道を青信号の間に渡り切れる速度。
ペットボトルのふたが開けるのが大変になったら、握力が低下しているかもしれません。
運動習慣が少なければ少し早歩きを意識してみると良いでしょう。また、筋力強化訓練(筋トレ)がサルコペニア予防には効果的です。
サルコペニアとフレイルは運動と食事療法が重要!
この記事ではサルコペニアとフレイルの違いを紹介しました。
健康寿命を伸ばすためにも、栄養と運動を行っていきましょう。
