作業療法

食事動作の視点

こんにちは たまるです。

作業分析として食事動作を見るコツをお伝えします。

食べ物を見る

 

何を食べるの?どんな味がするのか?

硬いのか柔らかいのか?

美味しいの?美味しくないの?

口に運ぶまで分からないことはまず見ることから始まります。

目をつむって匂いを嗅がずに食べると何を食べているのか分かりません。それでは食事の楽しみは半減以下になってしまいます。

まず、何を食べるか?をちゃんと理解している必要があります。

スプーンで口に運ぶ

 

スプーン操作は三次元の動き

スプーンを持つときはペンを握るときと同じ持ち方をします。

①スプーンを持つ

②手首を返して食べ物をすくう

③食べ物を落とさないように口元まで運ぶ

④口を開けて食べ物を口の中へ入れる

最低でも4ステップあります。この作業の中でどれが難しいか?やりにくいかを評価します。

そのあとに、どれぐらい時間がかかるのか?作業の労力がかかるのか?を客観的・主観的に評価します。

もっと細かく評価すると

身体機能面

 筋力低下→スプーンを(持てない・途中で落とす・変な握り方になる)

感覚低下→スプーンを(持てない・不安定な握り方)

協調運動低下→口元まで運ぶときに途中でこぼす。

       スプーン操作がぎこちない

その他→目が見えないなど

 

精神機能面

 精神機能覚醒度低下→(ボーっとしてる・何食べているか分からない)

集中力低下→(食べるのがゆっくり過ぎる・食べるのに飽きてしまう)

過活動状態→(一気にかきこんで食べる

 

環境因子

 食器→(箸・スプーン・どんぶり・平皿・介護食器・福祉用具)

座位姿勢→(ベッド上・車椅子・椅子・立って食べる)

誰と食べる→(一人・家族・医療スタッフ)

 

アメリカ人が初来日してお箸でラーメンを食べるとします。

ラーメンの麺がお箸から滑り落ちて口に運べません。なんとか口に1本入れることができましたが30分かかりました。

美味しく食べるのならフォークで食べる方が早く口元まで運べて時間もかからず味わえます。

咀嚼する

口に食べ物が入ったときにきちんと噛んで飲み込むことができるか?を評価します。

椅子に座って食べるポジション背筋を伸ばしてやや顎を引く

背もたれのある椅子に深く腰掛ける

テーブルの高さは高すぎず低すぎず(肘が90°曲がる程度)

足の裏を地面につける(膝を90°曲げる)

 

体が傾いていたり、ベッドで横になっていると十分に飲み込むことが難しいため注意が必要です。

 

 

まとめ

食事をする上での一番基礎になるものは、食べることへの意識が向いているのか?です。
覚醒度の低い状態(寝ている状態)で食べさせようとしても、食事を楽しむ事も出来ず咀嚼することもできません。
食事をする作業のなかにも認知機能・運動機能・環境因子・時間・好き嫌いなどの要素があります。
それを評価していくことが作業療法の面白いところだと考えます。
食事とは栄養補給をすることを超越して他者とのコミュニケーションや食事を楽しむ場でもありますよね。

 

 

 

 

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tamaru
こんにちはたまるです。 作業療法士をしています。 このブログでは癌サバイバーや在宅療法をしている支援者に対して情報提供していきます。