作業療法

作業療法士のやりがい

どうも たまるです。

リハビリ専門職の作業療法士って実際どうなの?という私の考えをお伝えします。

作業療法士はやりがいのある仕事です

リハビリを受ける人は体や精神に病気を持っている人です。もしも病気になってトイレに行けなくなったり、ご飯が自分で食べられなくなったらどうしますか?

理学療法士は立ったり・歩いたりするリハビリで作業療法士は手を使ったリハビリだと学生時代に教わりましたが、今はだいぶ状況が変わっています。作業療法士は生活改善を目的にしているのです。

病気になって家に帰れるようになるために必要なことはたくさんあります。もちろん自分の力で全部できるようになれば問題ありません。でも自分で出来ることと手助けしてもらうほうが効率が良いことはありますよね。

そこで作業療法士の出番です。あなたにとって必要なことってなんですか?それを一緒に考えるのが作業療法士です。

例をだすと、右足首をねん挫して歩けない人がいるとします。医師からは「右足には体重を乗せないでね」と言われてリハビリをするようなりました。理学療法では足の運動を指導されだんだんと足に力も入るようになってきて松葉杖でなんとか歩けるようになりました。医師からはもう帰ってもいいよと言われました。

でも・・・家が山の上で2階のマンションに住んでいて、エレベーターがなく階段だけだったら?松間杖で階段を上がる練習なんてしていません。車の運転は右足でアクセルとブレーキを操作しなくてはいけないし、第一に買い物はどうする?誰か助けてくれる人がいる?

そうなんです。体の病気が治ったといっても生活できない現状があるのです。医学的には関節や筋肉などの機能障害がどうなったか?ということにフォーカスしてるため、何事もなく元の生活に戻れるか?までは診てくれないことが多いのです。「病気が治ったからもう帰ってもいいですよ」と言われても「まだ家に帰れないよ…」となります。

作業療法士は身の回りの生活にかかわるすべてのことに介入できる唯一の医療職です。いろいろなことができすぎてなにをしているのかが分からないというデメリットもあります。

患者さんと一緒に考える

治療方法は「あなた(患者さん)に必要なことはなんですか?」ということです。病気になって一番困っているのは患者さんです。困っている人に「何が困っていますか?」と聞くのは普通のことですよね。でも意外とできていない人が多い… 

患者さん側からしたら「この人に私の悩みを言ってもいい?」「恥ずかしいから言いたくない」と遠慮されることが多いです。思っている事を伝えられないというストレスも抱えているわけです。

 

上記の例でいうと

「家に帰って困りそうなことはないですか」

「実は家が階段なんですけどどうやって上がったらいいか
分からなくて。病院の階段では練習したんですけど。
それとトイレに行くときにズボンを下すことは出来るけど
元に戻すことが難しいしお風呂はどうやって入ったらいい
ですか」

「階段には手すりは?段差の数は?一段の高さは?」

「片側に1つあります。段差は8段で高さはそこまで高く
ないです」

「外出用の松葉杖と家の中用の杖を2本準備。
階段は大変だど片足ジャンプで乗り越えましょう。トイレ
は狭い?広い?」

「トイレはすごく狭いです」

「壁に体をもたれかからせて左足だけで立ちましょう。
安定感がでてズボンがあげられますよ。お風呂には入りた
い?」

「いいや。こんなになって湯舟には入りたくないです。
せめてシャワーだけでも浴びたい」

「立って服を脱ぐのは難しいから、ベッドで脱いじゃいま
しょう。
自分しかないから恥ずかしくないですよね。
お風呂に腰掛け椅子を置いて、シャワーが終わったら座れ
るように椅子とタオルを準備しておけば大丈夫
自分の家を想定して一緒に練習しましょう」

「ありがとう。なんか大丈夫そうな気がしてきた。
練習してみます」

ちょっとした知恵と工夫でなんとかなるものもあります。患者さんが一番望んでいる「家に帰りたい」という問題に対してどう安心感を与えて問題を解決していくかです。実際の現場では患者さん自身が解決策を知っていることがほとんどなので、その情報を聞き出すこと自体が作業療法士の専門性になります。

今までの医療は治療を施すという立場でした。これからは患者さんのニーズに合わせたリハビリを提供することが専門性となります。技術や手技も自己研鑽の一つですけど、患者さんの満足度が高くて成果が出やすいのは「悩みを聞いてくれる人がいる安心感」であると私は思います。

まとめ

作業療法士のやりがいは患者さんと一緒になって生活を作り直す。ということだと思います。今までと同じことは出来ないけど、できるだけ近づくことはできます。治療は期間があるけど患者さんの生活は一生続きます。これだけ密に患者さんと関われる職種ってあまりないと思います。だからこそ楽しくないですかね。

最後まで見ていただいてありがとうございます。

ABOUT ME
tamaru
こんにちはたまるです。 作業療法士をしています。 このブログでは癌サバイバーや在宅療法をしている支援者に対して情報提供していきます。